母川の孝子

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徳島県海部郡海南町
昔この地にたいへんな孝行な子が住んでいた。ある年日照りが続いて、稲田がからからに乾き飲み水にも困るようになったが、この子は山の下の岩かげに池を掘って水を汲み母親に飲ませて大切に養っていた。丁度そこを通りかかった弘法大師が、これを見てその孝心をこめ「ここの清水はいつまでもかれることがないであろう。」といっておられた。それからこの川を「母川」と呼ぶようになりその水はどんな日照りにもかれることなく、いつも清らかに澄んでいるということである。

