木村家住宅

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徳島県三好市

国指定重要文化財

木村家住宅は、徳島県西部剣山地祖谷山に所在している中規模な山村農家で、当市釣井の山腹斜面を切盛りして南北に長い敷地をとり主屋と隠居屋が建っている。主屋は釣井の西北にあった土居の家を移築したもので、その当時七軒あった「石据え」のうち１軒であったと伝えられている。建物年代は元禄１２年の棟札があり、祖谷地方最古の家である。寄棟造、茅葺、三間取り形式で、桁行８間、奥行４軒で、この地方の当時の民家としては大きいものである。正面より見て左のオモテの間は方３間の広い部屋で囲炉裏が２ヵ所あり、中央はナカノマ・ニワの二間である。昭和５９年１１月に解体・修理を行って当時の姿に復原した。火災の多かった祖谷地方で、このような古い民家が現存することは珍しいことであり、山間部民家の典型として重要なものである。